YListで使われる分類体系

 YList植物名検索システムでは、検索結果をいくつかの方法で並び替えることができます。科名の配列はアルファベット順だけでなく、被子植物の場合は新Engler(Melchior and Werdermann eds. 1964), クロンキスト(Cronquist 1981), APGIII(実際には"The Linear Angiosperm Phylogeny Group (LAPG) III" (Haston et al. 2009))などをサポートしています。これらのシステムに従ったソートを行うために、分類体系ごとに科名にコード番号を割り当てました。用いた分類体系と科名−コード番号一覧表へのリンク、参考文献一覧表を以下に示します。

用いた分類体系

1. コケ植物 a. 平凡社・日本の野生植物コケ リスト表示
b. 裳華房・「植物の多様性と系統」(加藤 1997) リスト表示
2.シダ植物 a. J.Revealのウェブページ(Reveal 1999) リスト表示
b. 裳華房・「植物の多様性と系統」(加藤 1997) リスト表示
3. 裸子植物 a. J.Revealのウェブページ(Reveal 1999) リスト表示
b. 裳華房・「植物の多様性と系統」(加藤 1997) リスト表示
4. 被子植物 a. クロンキスト(Cronquist 1981, 和名は清水1994) リスト表示
b. 新エングラー(Melchior and Werdermann eds. 1964;和名は清水1994) リスト表示
c. LAPG III(2009) ( 和名は米倉・梶田 2003-) リスト表示

なお、簡易検索のページで選択できる2つの配列セットのうち、と表示されるセットは上のa.で示される体系の組み合わせ、と表示されるセットは上のb.で示される体系の組み合わせになっています。

参考文献

岩月善之助編「日本の野生植物 コケ」(2001) 平凡社

加藤雅啓編「植物の多様性と系統」(1997) 裳華房

J. Reveal, 1999. http://www.inform.umd.edu/PBIO/fam/highname.html

H. Melchior and E. Werdermann (eds.), ”A. Engler's Syllabus der Pflanzenfamilien. 1Bd., 12 Aufl.” (1954) Verlag Gebrüder Borntraeger, Berlin

H. Melchior and E. Werdermann (eds.), ”A. Engler's Syllabus der Pflanzenfamilien. 2Bd., 12 Aufl.” (1964) Verlag Gebrüder Borntraeger, Berlin

Arthur Cronquist, ”The Evolution and Classification of Flowering Plants. Second Edition” (1981), The New York Botanical Garden, New York.

清水建美監修 「植物分類表」(1994) 朝日新聞社編 (週刊朝日百科「植物の世界」創刊号別冊付録、「植物用語集+植物分類表」所収)

The Linear Angiosperm Phylogeny Group (LAPG) III: a linear sequence of the families in APG III. E Hastonet al. 2009. Botanical Journal of Linnean Society. 161: 128-131.